ボーイスカウトは、イギリス人のベーデン・パウエル(1857-1941)によって始められました。青少年がその自発的行動によって自らの健康を築き、社会に奉仕できる能力と人生に役立つ技能を体得し、誠実、勇気、自信及び国際愛と人道主義を把握し、実践できるようにする事を目的とします。
この運動はやがて全世界に広まり、日本でも1910年代から各地で行われるようになりました。現在では、世界151か国2,800万人の参加する国際的な組織となっています。
人種、信仰などの区別なく、すべての人に開放されており、世界中のさまざまな国の人々と友だちになれることも、スカウト活動の魅力のひとつです。
子供達の遊び心をどんどん大きくしていくと、冒険へ挑戦したくなります。簡単な遊びのあいだは技能も知識も必要ではありません。しかし冒険へ挑戦するには、様々な技能や知識が必要になってきます。でも技能や知識を修得するのは大変です。
ボーイスカウトでは、ある課題(一定の技能や知識)ができるようになると、記章(バッジ)を制服につけることができます。この記章を集めることによって、自然に、技能や知識を身につけていきます。これが進歩制度(バッジシステム)です。
幼稚園年代から高校生年代までの年齢層、能力、興味に応じて課目が設定してあります。知的、技能的、体力的な進歩とともに、自らの目標をたてて実践 する事で、精神的にも進歩します。また、身につける技能や知識は、徐々に社会に出ても役立つ技能(プロジェクト法、安全管理、財務、…)になっていきま す。
遊びや冒険は一人でもできますが、スカウト活動では同年代でグループを作り活動をします。それは一人や違う年代との活動では得ることができない、「責任感」と「リーダーシップ」を学ぶためなのです。
グループの一員として、自分の力を見極め、グループの一部として自分でできることをする。自分の分担を持つことによって、一人ではできないことがグループでは可能なこと、そのとき自分の分担を責任もってやらなくてはいけないことを学ぶことができます。
また、グループのリーダーも同年代のなから選びます。グループの中でリーダーと認められるためには、公正であり、技能と知識に優れ、責任感を持ち、 グループの進路を決める決断力が要求されます。リーダーとなった時には、グループの一員だったときよりいっそうの努力を行い、グループ全体を見る広い視野 を持つことになります。
班制度(グループワーク)の中でしか育てることができない「責任感」と「リーダーシップ」は必ず自分への大きな資産となるはずです。
スカウトは入隊に際して、ボーイスカウト以上の者は「ちかい」をたて、カブスカウトは「カブスカウトのやくそく」をし、ビーバースカウトは「ビーバースカウトのやくそく」をします。また、初めて指導者として加盟登録する者も、ちかいをたてるかこれを再認します。
ビーバースカウトのやくそく
ぼくは、みんなとなかよくします。
ビーバー隊のきまりをまもります。
ビーバー隊のきまり
ビーバースカウトは げんきにあそびます
ビーバースカウトは ものをたいせつにします
ビーバースカウトは よいことをします
ビーバースカウトのモットー
なかよし
カブスカウトのやくそく
ぼくは、まじめにしっかりやります。
カブ隊のさだめを守ります。
カブ隊のさだめ
カブスカウトは すなおであります
カブスカウトは 自分のことを自分でします
カブスカウトは たがいに助けあいます
カブスカウトは おさないものをいたわります
カブスカウトは すすんでよいことをします
カブスカウトのモットー
いつも元気
ちかい
私は、名誉にかけて、次の3条の実行を誓います。
おきて
スカウトのモットー
そなえよつねに(備えよ常に)
スローガン
日々の善行